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華麗なる一族 [映画]

17日の土曜日にシネツイン1で、1974年公開の東宝映画「華麗なる一族」を見ました。この映画館は他ではなかなか見れない映画を上映して下さっています。

今、テレビドラマで放映しているらしく話題になっていますね。
恥ずかしながら、原作もまだ読んだことがなく、ドラマも見たことがないので話は知りませんでしたが、圧倒されました。
政治家と企業のかかわり、これはお代官様と越後屋のように永遠に消えることのない関係なのでしょうね。
強い者富めるものはやはり弱者を支配するのです。人間社会も動物の世界となんらかわることはない。どんな奇麗事を言ってもこれが事実なのでしょう。

さて、なんと見事なオールスターキャストでしょうか。日本映画はすでに傾きかけていたと思いますが、それにしても重厚な俳優の層には驚かされます。佐分利信かっこいいです。小津映画でも頑固な権威のある父親像でしたが、さらに古だぬきの威厳も見せて実際にこの万表という男は存在しているかのように思わせました。

仲代達矢は全然印象が変わりませんが、当時は青年だったのでしょうね。
京マチ子を見ているとなんだかエリザベス・テーラーと2重写しになりました。ボリュームのある体型のせいか、造作の目立つ美貌のためかわかりませんが。

それから1974年当時の風景にも心を動かされます。最先端だったであろうデザインが古めかしく感じられますが、車!農家の庭先のスバルR2、フェアレディZ、スカイラインケンメリ、現役で光輝いています。

外国映画のリバイバルよりも一層映画館の大きな画面で、往時を身近に感じられるのは幸福なことですね。懐古主義の映画がブームですが、本当にタイムスリップをさせてくれるのは記録された当時の景色、これに勝るものはないでしょう。


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