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エレノア・パウエルのカメオ出演 二本 [エレノア・パウエル ELEANOR POWELL]

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エレノア・パウエルの唯一のカラー映画は

「万雷の歓呼 thousand Cheer 1943年 」 と 「アイダホの伯爵夫人 Duchess of idaho 1950年 」 ともにMGMのミュージカル映画です。

二作品共に、エレノア・パウエル自身としてのカメオ出演で、一曲を踊るだけです。

万雷の歓呼は 主演がジーン・ケリーとキャサリン・グレイソン スターの世代交代がはっきり見えます。ジーン・ケリーは実はエレノアと同じ1912年生まれ(生誕百年です)ですが彼のキャリアは50年代にピークを迎えます。「雨に歌えば」「パリのアメリカ人」は忘れられません。

エレノア・パウエルは残念な事にキャリアのスタートが早かったため、大型スクリーン、カラー、ステレオ時代に映画界にいませんでした。彼女の残した功績は、あまりにも偉大でしたが、日本での知名度が高くないのは、戦後の映画が無いからです。

キャサリン・グレイソンはソプラノスターです。ジャネット・マクドナルドの後継者と言うべき正統派ソプラノでしたが、やや美貌とは違う容姿でした。でも50年代大作で、大活躍します。

この映画は 戦中で戦地慰問的なオールスターキャストでした。日本にとっては敵国でしたが、明るいエンターテイメントで、リナ・ホーン、ミッキー・ルーニー、ジュディ・ガーランド、ジューン・アリスン等 多数のスターがカメオで歌い踊ります。エレノアもブギウギを踊ります。

「アイダホの伯爵夫人」は、ジャンルは違いますが唯一無二のスターという意味ではエレノア・パウエルの後継者のエスター・ウィリアムス主演です。

エスター・ウィリアムス映画史に燦然と輝く名前です。水中レビューの映画スターは後にも先にもいません。

まさに、唯一無二なのです。

彼女はオリンピックを目指す水泳選手で幻の東京オリンピックに出るはずでした。美貌でスタイルも抜群に良かったため、モデル等をしていたところ、映画デビューの運びになったそうです。

MGMは豪華絢爛なエスターの水中レビュー映画を沢山作りました。エスターは確かにスポーツ選手でした。

高飛び込みも 水上空中ブランコも水上スキーも、シンクロナイズドスイミングも何でも笑顔でこなしました。

どの映画でも危険そうで、ハラハラしますが笑顔で楽しそうにやります。
「出口を見失い、窒息しそうになった事があった」と後年笑顔で語りましたが、危険とは隣り合わせだったでしょう。

この映画でエレノア・パウエルはパーティの客として登場し、主演のヴァン・ジョンソンに 「こんにちは、エレノア 踊って貰えませんか?」と誘われ踊り始めます。

1950年ですからエレノアがMGMを離れて7年経ちます。静かに踊っていると指揮者 が「疲れているの?エレノア」と往時のタップを促します。「もう曲を知らないでしょ?」とエレノア。 するとエレノア得意のブギウギが演奏され 往年の激しいタップが披露されます。

テクニカラーのエレノア。黒髪ではなく茶色でした。実際はどうだったのでしょうか?

カラーの主演映画が見たかったです。
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