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広島原爆が生んだ悲劇の怪人「フランケンシュタイン対地底怪獣(バラゴン)」 [映画]

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1965年公開の東宝映画 「フランケンシュタイン対地底怪獣バラゴン」を観ました!

被ばく史ラボ の堀 伸夫さんからオススメ映画と教えて頂きDVD購入しました。

フランケンシュタインと言えば、メアリー・シェリー原作のユニバーサルホラー映画が有名ですが、正にあのボリス・カーロフ演じる怪物の後継者でした!

フランケンシュタインは、元来は墓場から死体を集めてつなぎ合わせ、犯罪者の脳を使って稲妻のエネルギーで蘇らせた怪物の生みの親の博士の名前です。たしかビクター・フランケンシュタイン男爵 でした。

いつの間にか怪物がフランケンシュタインと呼ばれるようになったのですが、この東宝映画でも曖昧な呼ばれ方をしていました。

先ず1945年ドイツから殺されても死なない兵士を作るため、不死身のフランケンシュタインの(怪物の)心臓が、潜水艦で広島に運ばれます。
そこに待っているのは、志村喬演じる博士です。
原爆ドームになる直前の産業奨励館が画面に登場します。

さて、運ばれた極秘の心臓を研究せんとしたその時!!


運命の8月6日が。
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それから15年が過ぎました。

広島では、放射能の研究者 ニックアダムス演じるボーエン博士と、水野久美演じる博士達が、佐々木禎子さんがモデルらしき原爆症の少女らの治療をしています。亡くなってしまうのですが。

そこに不思議な浮浪児が現れ、近隣の家畜を食い殺すと評判になります。

ある日、亡くなった少女のお墓まいりに2人の博士が宮島に行きます。
厳島神社、大鳥居。

確かに宮島ですが、致命的な考証ミスです「神の島」宮島にはお墓は有りません。
お墓はおろか、遺体はお家に帰れますが、遺骨は帰れません。
焼場からお墓に直行します。

水野久美演じる博士は、厳島神社から弥山あたりを指差して、「あの裏山に彼女のお墓があるのよ。 」 と言います。

かくして、裏山に行くはずが海岸に出ますが、明らかに宮島の海岸では無いロケ地に移動し、そこでくだんの、不思議な浮浪児を保護します。

彼は乱暴ですが、人を襲ったりはしません。音楽に関心を示し、美しい光にも興味津々です。
でも、言葉は話せません。水野久美に懐いています。

グングン成長し、危険とみなされ、キングコングの如く檻に入れられ、鎖で繋がれてしまいます。

ゴジラも放射能で巨大化しましたが、フランケンシュタインの心臓も放射能で巨大化するようです!!

遂に、彼は鎖を切る代わりに自分の腕を切り落とし(トカゲの尻尾のように、すぐ再生します)逃走。

岡山、琵琶湖と大騒ぎされます。

さあどうなる!

秋田で地震が起き、何やら発光体を備えたものが目撃されます。

遂に富士山近くで、人が丸ごと食われる騒ぎが起き、フランケンシュタインが疑われます。
でも真犯人は地底怪獣バラゴンでした!
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ニックアダムス、水野久美、に高島忠夫も加わり、フランケンシュタイン対策に出向きます。

3人はおり悪しく、バラゴンに襲われあわや!!

という時にフランケンシュタインに救われます。

さあ!怪獣映画の醍醐味 戦闘の始まりです!

フランケンシュタインは人間体なので、ウルトラマンを彷彿としますが、あんなに堂々と立派ではありません。
でも、バラゴンを倒しました。
倒すとともに、自らも地中の割れ目に落ちて消えてしまいます。

本家 ユニバーサル映画のフランケンシュタインも物悲しい悲劇の主人公でしたが、こちらも悲しい結末でした。

音楽は伊福部昭 東宝映画スター総動員の特撮娯楽大作で見応えも充分です。

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