ジュディ・ガーランドとディアナ・ダービンの『アメリカーナの少女 every sunday』 [Judy Garland]
ジュディ・ガーランドとディアナ・ダービンという世紀の歌姫2人が少女時代に共演した貴重な映画があります。
2人はまだスターになる前の未知数な頃で、いわば試験的な作品ですが、既に大物ぶりの片鱗を見せてい
てとても魅力的です。
1936年のこの短編映画は、市民の集う公園で毎日曜日コンサートをするオーケストラにお客が集まらず、
市の担当者に契約解除を言い渡される所から始まります。
そのオーケストラと言うのが、ディアナのお祖父さんが指揮をしているもので、
何やら後の彼女の記念碑的な映画『オーケストラの少女』を思わせます。
ここから、構想を得ているのかも!
そのディアナの友達がジュディ・ガーランドです。
2人はオーケストラの存続のため奔走します。
サンドイッチマンよろしく、看板を身体に付けて一軒一軒回ったり、電話を掛けてお客に呼びかけたり。
そして、市の担当者に猶予を貰った最後のコンサートの日。
やはり、観客はガラガラなのに業を煮やして、2人の少女がステージへ。
先ずはディアナがオペラのアリアを歌います。明るい眼の色のディアナ・ダービン。とても華やかで、スターになったのがよくわかります。
ジュディ・ガーランドも後年の歌う姿と何も変わらず、非常に説得力のある歌いっぷりです。
彼女が最初から完成されていたのがわかります。
少女達の歌声を聴きつけて次々とお客が集まり、大喝采です。
オペラVSジャズ ソプラノのディアナとアルトのジュディ。
息のぴったりあった合唱が素晴らしいです。
万雷の拍手!
見に来ていた市の担当者も頷き、オーケストラの存続が決まりました。
めでたしめでたし。
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