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映画感想 「ブラジルから来た少年」 [映画]

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1978年公開 「ブラジルから来た少年」

これも面白い映画です。
何しろ世界中にアドルフ・ヒットラーのクローン人間を送り込み(総勢94人)
アーリア人万歳!!!の夢再び などと実行にうつすヨゼフ・メンゲルを筆頭にしたナチの残党の暗躍の物語ですから。

マッドサイエンティストのメンゲルにグレゴリー・ペック。アメリカの良心とも言える役柄ばかり演じて来たペックですが、実はヒッチコックの「白い恐怖」で精神を病み医者に成りすました男でデビューしています。

当然その企みを阻止する正義のヒーローも登場します。ナチの残党狩りで高明なユダヤ人の強制収容所生き残りリーバーマン。演じるはあの名優ローレンス・オリビエ 当時71歳

リーバーマンは人生の大半をナチの残党狩りに費やしていて、近年では協力者や資金提供者も居なくなっています。
貧しい暮らしながら、妹と二人ナチハンターの情熱は失せていません。
彼の著作を読んだ若い学生には支持者も居て、ナチの追跡情報を送ってきました。
学生は殺されてしまいましたが、断片的な情報から恐ろしい計画が行われている事を知ったリーバーマンは、動き始めます。

オリビエはわざと?弱々しい声音で喋り、ヨボヨボ感を出しています。しかし眼力だけは凄味があり、ただの老人ではない雰囲気です。

対するペックは、熱狂的でキレやすい異常者を熱演していて、面白い。

クローン人間は色白、黒髪、青い瞳 で冷血そうな高慢そうな少年です。

メンゲルは、ヒトラーと同じ環境で彼らを育てる為に周到な準備をしていて、父親を65歳になると殺害します。

何人かが殺された頃、リーバーマンはハッキリと彼等の意図を理解し、阻止するべく動き、遂にメンゲルと直接対決!!

さて、どちらが生き残ったか?
強制収容所を生き延びた男の生命力と強運はハンパではありません。

ところで、クローン人間は、同じ遺伝子構造の複製人間という事ですが、全く同じ様な人間になるのでしょうか?
そこに、魂の入る余地は無いのか?
ヒトラーの誕生には、ヒトラー自身の人格も勿論ありますが、その頃のドイツの情勢やら、周りの人々の影響が大いにあるのでは?
だから、94人の複製人間達が皆ヒトラーになるわけではないでしょう。

映画では、リーバーマンは罪のない少年達を殺させない様にリストを焼き捨てています。
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