映画感想 「ダンシング・レディ」1933年 [映画]
1933年公開 「ダンシング・レディ」
主演はジョーン・クロフォード、クラーク・ゲーブル、フランチョット・トーン
そして、そして、あのフレッド・アステアの映画デビュー作品です。
この頃、ジョーン・クロフォードはMGMではグレタ・ガルボに並ぶスター女優でした。チャールストン(ダンス)コンテストで優勝していたり、トーキーに適応する為南部訛りを直したり、スターになる為、スターでいる為の努力を惜しまない人で、この映画は、そんな彼女のサクセスストーリーを地でいくお話だと思います。
バーレスクの舞台でストリップを踊っていた女性(クロフォード)が大金持ちの青年(フランチョットトーン)に見初められて、ブロードウェイに進出。
演出家のクラーク・ゲーブルにしつこく付きまとい自己アピールの甲斐あって、ソロダンサーに抜擢されます。
互いに恋に落ちますが、金持ち青年に結婚を迫られ、「舞台で、ダンサーとして目が出なければ結婚します」と答えたものだから、裏で工作されて公演中止に追い込まれます。
そうとは知らずに、結婚を約束してしまうジョーン。
すったもんだの末、ご多聞にもれず公演は行われ、ジョーンも主役に返り咲きめでたしめでたし。
さて、フレッド・アステアですが、ジョーンの相手役ダンサーとして、ズバリアステアとして登場します。
派手な演出にも関わらず野暮ったいステージに、アステアが出て来た途端!!!!
なんと美しい声、美しい姿、洗練されたステップ。全てがアステアの世界になります。これにはビックリしました。
アステアの映画は沢山観ましたが、始めからアステアの映画なので、アステアカラーなのですが、ゲストとして出てきた時の華やかさ。全てを塗り替えてしまう勢いがあるのです。
この時、アステアは33歳か34歳。
本当にすごいエンタティナーです。
ちなみにクラーク・ゲーブルはまだジョーンよりも格下だったようですが、ほっそりとスマートで、個性的で観客を惹きつけスターになったのがよくわかります。
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