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ジュリー・アンドリュース [ JULIE ANDREWS]

ジュリー・アンドリュースという女優は、不思議な人です。
1935年10月生まれで、今年70歳になりますが、年を重ねるごとに美しさが増してきます。
デビューの頃は、「映画向きの容姿ではない」と言われ、確かに美貌とは言えないのですが、なんとも言えないブルーの瞳に慈愛の色があったのです。そういう役柄だからなのか、元来の人柄が愛を沢山放出していたのかわかりませんが、(彼女のコメント、歩いてきた人生を思えば、後者なのだろうと思います)とにかく、優しさを一番に感じさせるのです。
とても知的で、反応が俊敏なので、クールだという印象もありますが、それ以上に慈愛を感じます。
最近公開された「プリティ・プリンセス2」を見ました。彼女の役は、孫を市井の一少女から、王女に教育するというものなのですが、孫のとっぴな行動に肝を冷やしながらも愛情たっぷりに見守る姿が、デビューの頃の姿とダブって、本当に泣けます。デビューの頃は、若くもあり、見守られる立場ではありましたが、それでも、本質は少しも変わりません。
一生を通して変わらぬ印象の人に、オードリー・ヘプバーンがいますが、ジュリーはそれ以上でしょう。

彼女は、歌の上手さで、世に出てきました。
その歌のうまさたるや、声の美しさたるや、私にとっては世界一のソプラノです。
少女の頃は、5オクターブ(驚異的な音域です)の幅があったそうですが、年齢とともに低くなり、高音は徐々に失いました。
でも、彼女には、抜群の表現力と、舌の回転のアクロバティックな技があり、ダニー・ケイも真っ青です。早口の発音は、かなり口先は器用だと思う私にも、決して真似できません。
この、アクロバティックな早口は、オフブロードウェイのアルバム「プッティング・オン・トギャザー」で、聞くことが出来ます。

しかし、数年前に、ポリープの手術の失敗により歌声を失ってしまいました。あんなに滑らかで美しかった話し声すら、割れて本人もどれほどの痛手だったでしょう・・・・・・
永遠に封印されたかと思えたその歌声が、プリティ・プリンセス2では聞けます。
全盛時代にはくらぶべくもありませんが、少しも変わらぬ表現力と、見慣れたパフォーマンスに涙が出ました。

やはり、ジュリーアンドリュースは、少しも変わっていませんでした。


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