ジョー・オダネル写真展 [時事]
先週行った徳島で、偶然開催中の 「ジョー・オダネル写真展」を見ることが出来ました。
第二次世界大戦の時、米軍の従軍カメラマンだったオダネル氏は、原爆投下直後の長崎、広島の写真を撮り、母国アメリカで、原爆の非人間性訴え、母国では非難されてきました。
しかし オダネル氏は、「原爆投下を正当化することは、決して出来ず、誤りは百年経っても誤りだ 」 との姿勢を変えませんでした。
オダネル氏の写真で非常に有名なのが、「焼き場に来た少年」でしょうか。
原爆投下直後の長崎で、幼い弟を荼毘に伏すため、たった一人でやってきて、歯を食いしばって耐える姿
これが戦争の結末だ と見る人を打ちのめす写真です。
他にもオダネル氏は、日本人の秩序を守り、譲り合い、敵国の者に対しても死者に敬意を払う姿勢を写真に撮り、人間として共感を示しています。
壊滅状態の中、配給される一斤のパンに静かに列ぶ人々。
戦災孤児の幼い兄弟が飢えていても 貰ったりんごを分け合って食べる姿。
墜落死した米兵のお墓
全ての解説に同じ人間としての尊敬を表してありました。
偽の見せ掛けだけの砲台の写真には、「このような戦闘力など全く無い国に、原爆投下が米兵の命を救ったなど言えるのだろうか」と。
とても意味深い写真展で、考えさせられましたが、ジョーオダネル氏のようなアメリカ人が居てくれた事が嬉しいです。
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