アール・ワイルド 映画音楽を弾く [音楽]
超絶技巧を持つアメリカ生まれのピアニスト アール・ワイルド(EARL・WILD)は 1915年ピッツバーグに生まれました。長い長い演奏活動は70年にも及びます。
私はごく最近偶然に、このヴィルトゥオーゾピアニスト を知ったのですが、素晴らしいことこの上ない!
彼は トランスクリプションを自由自在に行った演奏で、オリジナルをより一層派手にしますが、その豪華絢爛さは見事で、果たして一人のピアニストがここまで弾けるのか?と思わせるほどです。
リストやラフマニノフに相当するのではないでしょうか。
このアルバムは リチャード・ロジャースの 「10番街の殺人」から始まります。冒頭は我が伊福部昭氏の「ゴジラ」そっくりですが、ゴジラが54年 この録音が57年となると 影響はゴジラからかもしれません。
2曲目はマックス・スタイナーの 「シンフォニー・モダン」いかにもスタイナーらしい雄大でスペクタキュラーな音楽で、涙が出ます。
3曲目はフランツ・リストの「ためいき」 ピアノソロの有名なエチュードですが、オケを従えます。
さあ!4曲目はミクロス・ローザの 「スペルボンドコンチェルト(白い恐怖協奏曲)」です。ただですらローザお気に入りのド派手なコンチェルトが、いとも簡単そうなされる演奏に、より装飾も増してリストのコンチェルトのように変身!
5曲目はショパンの「グランドポロネーズ」 本来オーケストラ伴奏付きの曲ですね。これはオリジナルのままの演奏でしょう。
最後はモーツァルトの「21番のピアノコンチェルト」 これも カデンツがワイルドの手による以外はオリジナルそのものです。
ロイヤルフィルの音色も美し過ぎる!
写真は CDタイトルとアール・ワイルド 三枚目はストラビンスキーやローザ、コルンゴルトを含む作曲家達
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