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ミクロス・ローザ ビオラ協奏曲 [音楽]

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ハンガリー出身の映画音楽の巨匠 ミクロス・ローザには純音楽のジャンルにも名曲が有ります。

この ビオラ協奏曲もその一つで、ローザ最後の協奏曲です。

ビオラ協奏曲が遺作という作曲家は少なくないですが、バイオリン、チェロという独奏楽器の間に挟まれて、地味な印象があるせいでしょうか? 真っ先に取り掛かる主題では無いものの、晩年になると魅力を忘れがたい楽器 ということでしょうか。

ローザ独特の重い音色がうねる海、暗い冬の海のようなメロディーを奏でます。対旋律にも重く暗い木管を宛てがい、沈痛に美しく一楽章は終わります。

二楽章はアレグロ いつもの映画音楽とは違う展開ながら、盛り上がりには階段を登る楽器群にまたうねるメロディーです。
アダージョの三楽章の陰気で憂鬱でこの上ない美しいメロディーは、ローザファンを捉えて離しません。弦楽器を弾くならマスターしたい節回しです。晩年の映画音楽「針の眼」に似たメロディーです。
四楽章はアレグロコンスピリト オーケストラとビオラの対話が見事で、チェロが頷いているように聞こえます。ローザお得意の史劇のように重厚に流れていきます。

ビオラは ギラド・カルニ
指揮は マリウススモリジ プダペスト交響楽団

K・K氏のコレクションです。
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