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『氷の福音 天地真理をめぐりたる象徴学的研究』書評 [天地真理]

SBSH06791.JPG一晩かけて読みました。

最初 手に取った時の印象は、あまりに難解。漢文か古文か と思われましたが、読み進めると非常に面白い。

引き込まれました。

「天地真理」は現存する一個人ですが、このように象徴的にとらえると、物語の主人公に見えてきます。

人は、おそらく、いかなる凡人といえども、物語の主人公ですが、「天地真理」においては、聖書の中の使徒、或は聖人です。
著者である塩崎雪生氏の並々ならぬ愛情と思い入れが、わかりました。

本にサインを入れて頂きたかったな。

ただ、真理さんに関する絶賛においては、大いに同調しますが、国家感や他者への攻撃的な記述については、私自身の不勉強もあり、鵜呑みにする気にはなれず、いささか疲れました。

でも、結局 人間は神の駒であり、全ての事象には意味があり、神の手に依って運ばれる という幼時からの思いが、裏付けられたようで、不思議でした。

それから、知りたかった事柄は、著者の推測のみだったりして、結局 「沈黙は無限の言葉」は今も生きていて、真理さんには謎が似合うのだと、納得もしました。

とにかく、これだけの研究、著述をされた塩崎さんには、脱帽です。

この 書物が広く普及して多くの人に読まれますように。

お疲れ様でしたm(__)m
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