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被爆60周年 [音楽]

7月31日、呉市のホールで行われた尾上和彦作曲原爆オラトリオ「鳥の歌」のコンサートに、チェロで、参加してきました。

私は、広島生まれの広島育ちですが、まだ幼い頃市内電車に乗って、原爆ドームの前を通る時、あまりの生生しい色合いに、恐ろしくて目を開けることができませんでした。
今では、改修、補修を繰り返したうえ、周りに高層建築が立ち並び、60年もの風雨に晒されたせいか、なんら恐怖を感じさせる存在ではなくなっています。
もちろん、私自身が幼児の感受性を失い、暗闇すらも恐れなくなってしまっているというのもあるのですが、ドーム自体に生々しさが薄れてしまったのも否定できません。

ドームの風貌と正比例して、戦争に対する危機感も薄れてしまっているのではないかと、感じられて空恐ろしい気がします。
そんな危惧を抱いていた時、今回の原爆オラトリオを知りました。1974年ころから製作されたとのことですが、聞くのも、演奏するのも初めてでした。
不協和音や大規模なパーカッション、極めて劇的な描写的な音楽で、地獄絵図が目に浮かぶ作品でした。

児童合唱団のコーラスが入るのですが、子供の澄んだ歌声と哀切な歌詞が涙を誘いました。

本当に、戦争はこの世から根絶しなければいけない悪です。
人類を滅ぼす目的ならば別ですが。


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アルト

1974年から!?それは、すごい長期に渡って作られた作品なのですね。

原爆ドームは私が広島へ来た時にドーム前で「ドーム取り壊し反対」の運動をしていて、あのような歴史的に重要な建造物を壊すという案が出ているということに衝撃を受けました。

幸いその後取り壊されることなく、世界遺産にまでなったようですが・・・

戦争は理由が何であれ絶対にいけません。

平和慣れして過去に犠牲となられた多くの方々の無念と苦労を忘れてしまってはいけません。

多くの方々の犠牲と苦労と努力によって今の私達は平和に暮らしていけるのです。常に感謝の気持ちを忘れずに、また過ちを繰り返さないようにしなければなりません。
by アルト (2005-08-04 02:26) 

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