海難1890 を観ました。 [映画]
23日にトルコとの合作映画 「海難1890」を観ました。
実話に基づく映画だそうですが、このエルトゥール号の遭難悲劇は知りませんでした。
日本人の美学には、善行について恩着せがましく「やった、やった」というのは無いので、知らなくて当然かもしれませんが、戦後教育を受けてきた者としては、日本の悪業ばかりをあげつらって教えられた経緯があるので、痛く感動しました。
映画の作りには、残念な部分もあります。もう少しトルコでの空港事件に時間を割いて欲しかった気もします。
あの、空港での演説とそれを聞き、態度を変えていくトルコの人々のシーンには泣きました。
実話であるだけに、トルコ人の寛容さ、かつての恩義を忘れない心、異邦人への深い慈愛に驚かされました。
自分達の命の危険をおかしてまでも、日本人を救ってくれた人々に、感動せずにはいられません。
そして、前半の1890年の海難での島の人々、助けたムスタファが、元気を取り戻し感謝の言葉をかけるシーンでは、最初は親しそうに「元気になって良かったな!」と話しかけていたのを、お辞儀をされて途端に居ずまいを正し、敬意を表するあたり、「そうそう!これこそが日本人の美学、他者への態度だなー!」と泣きそうになりました。
先人に感謝。そしてトルコの人々に敬礼です。
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